現在広く行われている姓名判断の多くは、生まれながらの名前だけをもとに判断していて、運気を変えるには改名しかないといわれています。
しかし姓名から導かれる運気というのは、その人の運気の基本部分にすぎません。
運命学ではこういうものを「宿命」と呼んでおり、日々の運気「運命」はその時々の状況や本人の努力で変化していくというのが、現代の運命学の基本的な立場です。
その日々変化する運命を鑑定する手法としては西洋占星術や四柱推命が有名ですが、実は姓名判断にもそういう運気の変化をとらえる考え方は存在します。
一般に知られているのは「流年法」と呼ばれるもので、運気は生まれた後、周期的に変化していくという考え方ですが、数年単位の運気変化しか出てこないなど、考え方が大雑把ですし、また流年法の計算方法が各流派により全く違い、どこの流派の言うことを信じていいのか訳が分かりません。
これに対して、易学では2000年ほど前の漢帝国の時代から、日々変化する運命の動きを五行(木火土金水)の相関関係から判断する手法(漢易または五行易という−これに対して普通の易は周易という)が確立しています。
「時運天運姓名判断」はこの五行易の立場から姓名判断の「時の運」を判断するものです。
元々姓名判断には実は五行の思想が入っているのですが、普通の五行易では筮竹(ぜいちく)などによって立てた卦とその時の日時の五行から物事を判断するのに対して、時運天運姓名判断では卦と姓名から状況の把握や解決を占断します。
易的な思想を取り入れた姓名判断としては、姓名を元に卦を立てる「易経姓名判断」のようなものもありますが、そちらはどちらかというと姓名を利用して易(周易)の判断をしています。これに対して時運天運姓名判断は易の思想を利用した姓名判断になっており、立場は対照的です。
また、こういう易的な思想は「あなたの運命はこうなります」という『現状調査』的な鑑定ではなく、「今こうすれば運気が開けます」という『行動指針』的な鑑定になりやすいのです。易は古来、君子の学といわれてきました。
|