占星術では１０〜２０ほどの惑星を駆使して質問者の悩みを判断していきます。金星が恋愛問題、水星はビジネス運、といった惑星の役割は最近よく知られてきましたが、実はそれぞれの惑星にはそのような目的以外に人間の一生で特定の「年齢域」を割り当てられており、該当の年代で一番パワーが強く働くとされているのです。例えば、月は０〜７歳までの幼児期を受け持つ惑星なので、太陽が何座に入っていても、幼児の占いには月が入っている星座が重要視されるのです。
その「年齢域」を「コンポジット占星術」や「トラディショナル占星術」に取り入れた、この「惑星年代別占星術」では、２０歳の女性と３０歳の女性にきちんと年代相応の回答やアドバイスを出すことができるようになるのです。また、年代の境目にいる方でも、全ての年代への回答を一覧で見ることができますから、迷うことなく自分の行動を決められるでしょう。また、年代を超えて自分にあったアドバイスを選択したり、他の年代との比較対照を可能とします。また、それにともなうボリュームのある結果文章をお楽しみ頂けます。

　「コンポジット占星術」またはコンポジット法と呼ばれる分野は、昔から存在していましたが、計算が複雑なため、近代、コンピューターが普及し占星術に取り入れられた頃から、盛んに使用されるようになったテクニックです。
　コンポジット法の特徴は、人と人との相性を見るだけではなく、その人たちが一緒に行動することによって作り出される「新たなエネルギー場」を占える、ということに尽きるでしょう。これでは分かりにくいかもしれませんが、実際の生活で起きてくる現象で言えば、
・恋愛中はとてもうまくいっていたのに、結婚したらお互いに人が変わってしまった
・二人の仲はよいのだが、同棲してから仕事や経済がうまくいかない
・お見合いをした時には魅力は感じなかったが、結婚したらすべてがうまくいった
といった、親密な関係を結ぶことで、事前には予測しえなかった第三、第四の人格や現象が出てくることを、的確に占うことができるのです。
　この人とつきあったら、自分の運勢はどうなる……？自分が参加することで、この仕事は発展する……？そのような毎日の対人関係の変化を、的確に占える。それがコンポジット法なのです。

　古代より人々は夜空を見上げ、そこに輝く星々に人生の流れを尋ねてきました。そのような人類の歴史の黎明期より、占いのよりどころとなっていた技法を洗練したものが「トラディショナル占星術（西洋占星術）」です。
紀元前５世紀のバビロニアには、すでに天空を３０度に分割した、初期のホロスコープが存在していました。そして、運命を正確に知りたい、という人間の欲望を原動力に、天文学の発達と占星術の発達は手に手を取り合って進んできたのです。しかし、科学が別の発達の道をたどりだした１９世紀頃から、占星術は心理学や心霊学と新たな協力体制をとりながら、より高度な占いへと洗練されてきました。
２１世紀の現代では、単に星を観察するだけではなく、心理学とのコラボレーション、コンピューターの活用、様々な理論やテクニックの実験応用なども含んだ、大きな占いの分野へと成長しています。そして、恋愛、仕事、世界経済などすべての分野の占いへと応用されている、西洋占いの王者ともいえる存在なのです。
単なる占いだけではなく、西洋文化の発達にも貢献してきた占星術。そこには果てしない叡智の泉がわき続けているのです。

太陽系では、火星と木星の間に多くの「小惑星」と呼ばれる星々が約２０００個ほど存在しています。この小惑星も占いに取り入れ、より正確な占断を行おうとするのが、小惑星占星術です。いくら正確さのためとはいってもこの全部を使うわけではなく、１００前後の惑星が占星術に取り入れられています。
その中でも、中心的な役割を果たす４大小惑星が、セレス、パラス、ジュノー、ベスタです。この四つの小惑星は、恋愛を示す「金星」の意味を深め、解釈しやすくする役目を持っています。その人が異性のどんな明るさに惹かれ、どんな性的魅力を求め、そして、人に言えない密かな願望を秘めているのか……。そのような細分化された「愛の傾向」を的確に占うのが「小惑星占星術」の特徴です。